新しい劇団を「劇団森のぐっさん」

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富山に新しい劇団 劇団 森のぐっさん

2017年に結成した、演劇ムーブメントえみてん。公演準備をしている最中、Twitterに新しく劇団を立ち上げた、という情報が流れた。近年新しく劇団が立ち上がることがなかった県内に突然現れた劇団だったが、どんな劇団でどんな作品を作りたいのかはわからなかった。そんな劇団の団員のひとりとちょっと関わりがあったのとえみが、そのひとりと主宰を直撃した。

かずさ「富山の劇団を巻き込んでというか。若い方もおられれば熟練したベテランさんもおられる中で…そういう方からお話も聴けたらなというのもあって。」


のと
えっと、一番最初にかずさくんは…(知り合ったきっかけは)Twitterだよね?

土田
Twitterですね。

のと
Twitterでフォローしてて…一番最初って何?バーベキュー?

土田
バーベキュー、はい(笑)

のと
バーベキューをね、唐突に(笑)バーベキューのお誘いが来て(笑)

土田
そうですね(苦笑)

のと
あれはどういう仲間内でバーベキューをしてたの?

土田
あのときは劇団P.O.D.に所属してたんですけど。劇団P.O.D.として仲間内でやろうっていう話もあったんですけど、色んな劇団さんとの交流っていうか、知らない人が沢山いるので、自分だけじゃなくて、色んな人と人脈というか…深めていけたらな、というのもあって。

のと
でなんか、あいつ呼べばとりあえず。あいつにまず顔通しした方がいいよって言われてのとえみ呼んだ、みたいな(笑)

土田
のとえみさんも……(笑)

のと
その時にP.O.D.さんには居たけど、今は抜けたの?

土田
今はもう所属はしていないという形です。抜けた理由としては、日程というか、定期稽古が火曜日の6時から8時。基本的にその日は仕事なので、なかなか休めないし。そうですね、時間もほぼ間に合わないし、っていう形で。

のと
稽古にはちょこちょこ行ってたの?1つの公演には、一応参加して?

土田
「笑ってよゲロ子ちゃん」★1っていう公演の時に声の出演だけさせてもらって。

のと
そうだよね。ゲロ子ちゃんのときは、名前があったよね?と思って。

土田
一言なんですけど、やらせていただいたという形で。

のと
かずさくんは背もそこそこあるし、パッと見さわやかなイケメンとかもできるから。こういう見た目のタイプって、結構主役とかできるし。あまりしゃべってても癖とかないから、多分素直にお芝居ができる人だと思うし。勿体ないよね。多分どこの劇団でも欲しいと思うしね。こういう(感じの役ができる)子は。

土田
ありがとうございます。

のと
今はP.O.D.さんを辞めて、劇団森のぐっさんっていうところ(所属)だよね。

土田
はい。所属させていただいて。

のと
最初そのバーベキューのお誘いがあって、私、平日だったから行けなかったんだけど。何かまたあったら誘ってね~っていう話をしてて。で、それからしばらくして…去年。2018年の、11月の末くらいだっけ?

土田
そうですね、冬の始まる頃ですね。

のと
そのころに連絡が来て、劇団交流会みたいなのをやろうと思うので、どうですか?みたいなお誘いが来て。

土田
はい、再び(笑)

のと
なんかすごいことやり始めたなと思って(笑)

土田
富山の劇団を巻き込んでというか。

のと
あれは、どうして交流会をやろうと思ったの?

土田
経緯としては、劇団森のぐっさんに、女子高生の団員がいるんですけど、アマチュア劇団というのは若い方もおられれば熟練したベテランさんもおられる中で…そういう方からお話も聴けたらなというのもあって。

のと
その子(女子高生の団員さん)に、もうちょっと色んな人と交流を持たせてあげたかったとか?

土田
その子もありますし、他の劇団にも沢山若い方がおられるだろうし。

のと
その時は、結構劇団に声かけたんだよね。

土田
そうですね。P.O.D.さんにも声かけさせていただいたり、すばるさんにも声をかけさせていただいたり。富山の劇団でTwitterされている方をメインにさせていただきました。

 

――県内のアマチュア役者の交流を目指して計画した行動力。そんなかずさくんがやりたいこと、とは。

 

かずさ「後悔しない生き方をしたいなと思って。」

のと「これが若さか!みたいな(笑)」


のと
かずさくんは、県内のアマチュア劇団を観に行ってるよね?えーっと、去年は?

土田
去年からというか、血が滾さんに行かせていただいたり…。

のと
すばるさんは?

土田
すばるさんはまだ観に行けていなくて…。からくり玉手箱さん。P.O.D.さん、くらいですかね。(苦笑)

のと
えみてんの公演も観に来てくれてたしね。元々お芝居って、P.O.D.さんに入る前は見るのが好きだったの?全然?

土田
元というか、ミュージカルが、初めて観た時にすごいなと思って。それで演劇も。色んな分野に特化していきたいというか、行きたいなと思って。あとは、やりたいことをやりたいだけやりたいなと思って。

のと
CDなんか出るらしいね!

土田
はい、今年の春に(笑)音楽活動もさせていただいて。(CDを)出して、後悔しない生き方をしたいなと思って。

のと
そうだよね。時間は長いようで短いからね~。他には?演劇と音楽のほかにやりたいことは?

土田
そうですね…他にやりたいこと…やっぱりミュージカルっていうのはやってみたいなっていうのはありますね。今はできていない状況、あるんですけど。

のと
でもすごいよね。演劇やろうと思ってさ…元々ちょっとP.O.D.さんにおられたっていうのもあるけど。

土田
はい。

のと
じゃあわかんないから劇団立ち上げよう!みたいな感じで。主宰は堀口くんだったよね。

土田
そうですね。

のと
(主宰に)乗っかって、ゼロから立ち上げるところからやるって。私と天神さんは東京で演劇とかをやっていて、地元に帰ってきてからも暫く演劇をやっていて。それでようやく、やっぱり自分でやらないと、みたいな感じで天神さんは(えみてんを)立ち上げたけど。やっぱりそこに行くまで、結構気軽な気持ちでやっぱりできなくて。こういうことをやらなくちゃいけないとか、演劇を作るためにこういうものが必要で、人も必要で、お金も必要で、っていうのを知っているがゆえに、なかなか簡単に言えなかったんだと思うんだけど。

土田
そうなんですね。

のと
そういう中で2017年にえみてんを結成して、2018年に公演をやって、っていうところで…ポンっと「劇団森のぐっさんを始めます!」みたいな感じで、結構気軽な感じできたから、マジですごいなと思って(笑)これが若さか!みたいな(笑)

土田
…わからないからこそ、みたいな。

 

――劇団を立ち上げることは比較的簡単。それを続けるという難しさにこれから出会うのでしょうか。

 

のと「やりたくなくてやってる人は多分いないと思うから(笑)」

かずさ「一番最初に出てくるのは、楽しそうだなって」


のと
去年お芝居を観るまで、富山の演劇って、アマチュア演劇って観たことはなかった?

土田
そうですね。

のと
本数は多くはないかもしれないけれど、血が滾さんを観て、P.O.D.さんを観て、えみてんを観て…。3つ見ていれば、劇団カラーも違うし、何となく雰囲気も違うし、作品も違うし。Twitterとかでも、色んなアマチュア劇団員さんがつぶやいているから、今日稽古こんなんだった、とか。見ていて、何か感じたこととかある?今、富山のアマチュア演劇って盛り上がってるのかな~、とか、いやなんか、俺たちいきなり立ち上げたけど全然いけそうだな、とか(笑)感じとか雰囲気とか。

土田
やっぱり一番最初に出てくるのは、楽しそうだなっていうのは、いちばんに出てきて。裏の事情とかもあるんでしょうけど、なんていうんですかね。難しいことはよくわかんないんですけど(笑)

のと
(笑)

土田
とりあえず、やりたいからやるっていう方が結構おられるんだなっていうのは思いましたね。

のと
やりたくなくてやってる人は多分いないと思うから(笑)だったらやめろよ!みたいな(笑)

土田
そうですよね(笑)

――劇団同士で結構交流はあるんですか?公演の客演★2だったら、色んな方も出演されているし、(他の劇団と劇団の)団員同士のつながりも深いのかなっていう気もするんですけど。

のと
なるほど…。そうだね、劇団によっても、その、劇団の公演なんだからできるだけ劇団員だけでやりたいんです、っていう劇団もあるし、イメージに沿ったように役者さんをキャスティングしたいっていうところもあるだろうから、メインのところは劇団員で固めつつも、イメージにあった役者さんに客演として来ていただくみたいな、ことも最近はあると思うし。多分前々からあって…。P.O.D.さんなんかは結構客演さんなんかはよんでいらっしゃる。人数が多い台本もやっていらっしゃるし。血が滾さんも最近は結構客演さんが。

土田
前回もすばるさんから…

のと
エスセナさんなんかは、女性の方がほとんどなので、男性の方は客演に来てもらうことが多いかな。だから、元々は多分その、客演にお誘いして仲良くなったから、その劇団の他の〇〇さんは客演してくれるのかなぁっていう話があったりとかして、聞いてみたらどうですか、みたいなこともあるんじゃないかな。やっぱり、劇団対劇団なので。直接役者さんに聞くんだろうけど、その役者さんも劇団の中で相談したりされるかたも多いだろうし。主宰の方に、公演期間が例えばかぶってしまうんだけど客演のお話があるので、出たいんですけどどうですか?みたいなこともあると思うし。

土田
そうなんですね。

のと
私は演劇ムーブメントえみてんと劇団フロンティアのふたつに所属しているんだけど、えみてんの公演があるときは、フロンティアはちょっとお休みします、みたいな感じで。えみてんがないときはフロンティアやります、とか。結構フロンティアは自由なので、客演行ったりとか。劇団さんによって全然違うからね。

土田
あぁ。

のと
エスセナのある方に「色んな劇団を結構観に行っておられますけど、観に行った先で役者さんとか見てるんですか?」って聞いたことがあって(笑)

土田
へぇー。

のと
そうしたら、やっぱり「見てるよ。」って。それで、こういう役者さんがいたから、この役どうかなって思う時もあるし、とか。ただお芝居が好きで観に行っている方もいるし、付き合いで観に行っている方もいるだろうし、キャスティングのことを考えて客演さんとしてこの役者さんどうかなって観に来る人も多分いるだろうから

土田
あぁ。

のと
別にそれは全然、客演目的で観に行ってもいいと思うけど(笑)

土田
(笑)

のと
絶対にかしません!!とかっていうのは…..無いとは….思ってるけど…。劇団によってはそういうところももしかしたらあるかもしれないしね。劇団の公演を絶対に優先してほしいとか、本人の意思もあるだろうしね。出たいのはやまやまなんだけど、自分の劇団の公演を優先したいので、っていうのはあると思うよ。

土田
そうですね。

のと
でも、なんか(県内の演劇が)楽しそうに見えてるんだったらいいかなぁと思って。富山の演劇って、富山県って、他の県から比べてみたらコンパクトにまとまっているから、行こうと思えば、呉東から呉西★3まで稽古に行けてしまう。だから割といいと思うんだけど。(笑)新潟とかってすごい長いから(笑)

土田
そうですね(笑)

のと
稽古に行こうと思ったら4時間かかりますとかね(笑)

――かずさくんが所属する「劇団森のぐっさん」。では、いったいどんな劇団なのか。後編では主宰の堀口くんが登場します。

 

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★1・・・劇団P.O.D.(http://www.pod-world.com/)さんの第48回公演。刈谷東高校演劇部顧問の先生創作の高校演劇作品。ラジオ番組を存続させるために都市伝説を作り上げ、見事それは好評を得るのだが…。高校演劇関係者にもファンが多い作品。

★2・・・劇団員以外のの役者さんを公演にお招きして出演していただくこと。基本的にゲスト扱いされることが多い。大人数の作品をやりたいが役者さんが足りない場合、役のイメージを優先してキャスティングしたい場合に客演を依頼することが多い。ちなみにえみてんは後者の理由から客演さんをお呼びして公演を行うプロデュース公演方式をとっている。

★3・・・呉東(富山市、魚津市、黒部市などの富山東側)、呉西(高岡市、射水市、氷見市などの富山西側)を指して言う。県内ではよく使われる。

 

のとえみ
演劇ムーブメントえみてん
劇団フロンティア所属
県内のアマチュア演劇関係者との交流が好きで、自身も過去に交流会(飲み会)を開催したことがある。誘うのも好きだが、誘われるのも好き。今までは客演に消極的であったが、えみてん公演がきっかけで最近は客演にも興味あり。

 

土田和瑳(つちだかずさ)
劇団森のぐっさん所属
富山県富山市出身。「後悔しない生き方をしたい」と思い、役者、歌手、作詞家、ライブ企画などの芸能活動を社会人として働きながらも開始。2018年には自身でライブを企画し、初ライブを行う。他のライブにも出演しながら、2019年4月には1stシングル「第Ⅱのスタート」をリリースする。主宰の堀口くんと共に、劇団森のぐっさん劇団員としても今後の活動が期待される。

 


対談写真:松本(劇団森のぐっさん)
対談編集:のとえみ
補足解説:のとえみ